(ネタバレ)コレットは死ぬことにした16巻小冊子つき
私が最近の少女漫画で一番好きな漫画である「コレットは死ぬことにした」の最新刊、16巻が出ました!!
主人公は薬師として生活するコレット(主人公)と冥界の神様のハデス様とのお仕事漫画(恋愛もあるよ!)です。
薬師は今で言う医師と薬剤師さんの役割をどちらも担っていて、とにかく多忙!!
ハデス様も毎日夥しい数の死者を裁判しているのでこちらも多忙!!!
ワーカーホリックで、他人に頼るのが苦手な2人が、お互いにとって特別な存在になり、冥府や人間界、神界の存在たちと関わりながら絆を深めていくストーリーです。
切なく、ほっこりし、人生や生活の営みに必要なものを優しく気づかせてくれる、とても素敵なお話です。
何より、コレットさんとハデス様がどちらも魅力的!!公式カップル厨の私としてはホントに心から応援したくなるし、この2人にはお互いしかいないというのが揺るぎなくて何度読み返しても萌えます(笑)
2人には神様と人間という超えられない壁があって、ハデス様の方が先に恋心を自覚するものの、一歩踏み出せないという状態があり読者はソワソワするのですが、ハデス様が割と要所要所で恋心ダダ漏れなため(笑)もだもださせて頂けます!!
人は神様より早く死んでしまう、冥界の神様であるハデス様やその世界を垣間見ているコレットさんにとって、いつか来る終わりは見えていて、必ずコレットさんはハデス様を置いていってしまう。天国へ行った死者は少しずつ記憶をなくして、まっさらな状態でまた輪廻の輪にかえるのです。
それが下敷きにあるからこそ、この2人の幸せは常に愛しさと寂しさに彩られている。
ついつい2人が好きすぎて語っちゃいました笑
16巻は、コレットさんが旅の途中で立ち寄った村は次の遍歴医が来るまでそこに滞在することになる村の話。
ここでは、昔からの伝統を大事にする風習があり、血湧き踊る合戦のお祭りが行われる直前でした。
そこを家出していた青年と村に入ることになるコレットさん。
親子喧嘩した強い母親は病を患っており、別れた時との違いに怯え、恐れる青年。
病人との出会い、別れ、色々なことを経験しているコレットさんは家族を優しく逞しく(笑)心の距離を縮めていきます。
コレットさんのいいところは、人間的で逞しくあるところですよねー。自分のダメだったところを見つめる時もあって、序盤ではハデス様にもきちんと叱られて、周りの患者さんや人々の関わりのなかでも素直に反省して謝れる。ただのいい子ではなく、人間的で素直で愛らしい。
普段は無愛想で、部下を大切にしていて、仕事人間なハデス様がメロメロになるのもわかりますよ!!可愛いもんね!!
ハデス様もコレットさんとの関わりのなかで、部下との関わり方を見直したり、他人に任せるということをしていかなくてはならないことを納得していったり、表情筋が緩んでいったり笑、良い方向に変化していくんですよね。
脱線してしまった(笑)
祭を無事に見届けて、お母さんは亡くなりました。
コレットさんは、恐らくハデス様と両思いになってから初めて看取った患者さんだったんじゃないかなぁ。
これまで日常にあった、死というもの。
死は2人を分かつものだけれど、ハデス様は神様なのでほぼコレットさんが先に離れてしまうことは確定している。
この世界観はギリシャ神話が下敷きだと思うので、神様と人間のハーフは恐らく不老不死の体をもつけれど、人間は死んでしまう。
理を曲げることはしないだろうから、最後は仲間たちに看取られてコレットさんは生を終えそうだなぁ。コレットさんはこどもなく人を救って救って救い続ける人生を望みそうだしなぁ。
そして、転生してまた井戸からハデス様に会いに来るのだろうか(笑)
可愛らしい絵ですが、中身はほんとに切なさと優しさで溢れていてほんのり泣ける素敵な漫画なので、ぜひ読んでみてください!!