(ネタバレ)ツイステ考察・グレートセブン編
以前書いた記事で、グレートセブンについてを纏めようかと書いていたので、有言実行しときます。
基本的にグレートセブンは偉大な過去の人という立位置になっています。
詳細については、各寮のストーリーで明らかになることも多いため、ポムフィオーレ以降の寮はこれから詳しいことがわかる前提でお願いします。
ハートの女王→薔薇の迷宮の主。リドルくんたちが暮らす国は、薔薇の国ですが彼女はエースの説明で「薔薇の迷宮の主」と言われています。これは、今ある国を統べる者ではなかったということだと思います。
不思議なのが、この世界においてグレートセブンは偉人と説明されているのですが、明確にはどこの国においての偉人なのかは説明されていません。各寮の出身者の国との関連は感じられますが、=で結びつけても良いものなのかは現時点でははっきりしない。
ただ、マジフト大会など世界的にアピールしている部分もあるため、学園内だけで祭り上げているわけではないと思います。
彼女の功績は「規律を重んじること」彼女の定めた法(理不尽なものも多く含む)においては確かに重んじていたのだと思います。
恐怖で臣下を縛った点についてもエースは言及しているので、アリスの世界観と乖離しているとは感じられませんでした。
スカー→「サバンナを支配、努力の王、差別のない世界を作る」ライオンキングにおいて、スカーの行いは確かにこう言い換えられるかもしれません。が、実際は国を治めることは出来ずに、国民にそっぽ向かれ、最後にはシンバに国をとられるという結末です。
ここでは明らかに過去の改変が行われていることがわかります。(あくまでディズニー作品の正史において)
海の魔女→「不幸せな人を助けるのが生きがい」リトルマーメイドの世界において、確かにアースラ(海の魔女)は何かを欲しがっている人に力を与えています。ただし、それは自分の欲しいものを奪う手段としてです。
オクタヴィネルの章のなかで、アズールは魔女のことについて語るのですが「過去の行いを悔いて、慈悲の行いに努めた」ようなことを言っています。
これが、アリエルたちにした行いを悔いて、ということであればリトルマーメイドの世界観から大きく外れているとは言えません。
ジャファー→「砂漠の国の大賢者」ここでも、カリム・ジャミルの住む国は「熱砂の国」であるため、ジャファーの存在した国とは同一でない可能性が出てきます。
間抜けな王に仕え、王子を騙った者の嘘を見抜き、ランプの魔神と契約して大賢者になり、王になった。
ジャファーの行いは概ね正史の行いと同じなのですが、スカーと同じく最後が大きく違う。彼は王にはなれませんでした。
エースの説明には情報の濃淡があり、詳しく語られるほどディズニーの正史から改変された存在であることが明らかになります。
スカラビアの章で、カリムが「過去には、王子と結婚しなければならない、というしきたりを無くして平民と結婚した姫(王族?)」(うろ覚え)がいると語っています。
グレートセブンが偉人として存在した国と現存する国が別物と仮定するならば、「熱砂の国」はアラジンの正史(ジャスミンとアラジンが結ばれた国)を辿っており、何らかの影響を受けてグレートセブンの偉業との歴史認識混濁がされているとも受け取れます。
カリムは、平民と結婚した例について、ジャファーがそれであるとは言っていません。
彼も出自は王子ではないため、王になるには同じ壁を越えなくてはならないはずですが、敢えてカリムがこの話題を持ってきたのは、やはり違う国・歴史であることを示唆しているのではないでしょうか。
女王→魔法の鏡の持ち主、毒薬作りの名手。ここにおいても嘘は語られていません。美の追求者であったことも嘘ではないです。
死者の国の王→勤勉な王
ヘラクレスはあまり覚えていない方の映画なので認識が微妙ですが、情報が少なすぎるので今後キャラのパソストなどで明らかになる情報があればまとめます。
魔の山に住む茨の魔女→ドラゴンへの変身、全モンスターの憧れ。
マレウスは「茨の谷」の住人で、妖精族の末裔です。
フェアリーガラにおいて、妖精族は多くの種類がいて、「ドラゴン」もそこに含まれることがわかっています。
サバナクローの章において、レオナが「変身薬は禁制の薬」と言っています。
ジャックのユニーク魔法が狼に変身することなので一概には言えませんが、彼女は禁制の薬を使ってドラゴンに変身した存在であることも考えられます。
なぜ禁制なのか、そこについては今後語られる可能性があります。
そして、魔女はモンスターの憧れであって、妖精の憧れではない。
現時点で、モンスターと言及されているのは「グリム」のみです。
各章を見直していった時に、オーバーブロットする要因を間接的にでもお膳立てしているのは学園長です。
リドル→エース&デュースに決闘して寮長交代を焚き付ける
レオナ→マジフト大会のマレウス殿堂入りで「絶対に敵わない」という無力感を刺激する
アズール→彼の欲望を幇助する(ラウンジ経営の認可、賄賂の受け取り)
ジャミル→カリムが寮長になった経緯を実力でなくコネだと暗に説明する。(賢い君ならわかるでしょう?と思考を誘導)
そして、グリムが黒い石を食べることを恐らく望んでいる。
サバナクローの章終わりで、黒い石を探す素振りを見せるが、「見当たらない」ことを確認して納得する。
主人公は鏡を介して、ディズニー作品の正史を認識しています。
ということは、ミッキーの世界はディズニー作品の正史の世界であり、鏡の向こう側は何者かによって改変された世界であることを示唆するものです。
ここまでの考察から、鏡のなかの世界は初めは正史を辿った世界だったが、何者かの介入によってグレートセブンの偉業を刷り込まれた部分が存在する世界といえそうです。